今回は、rbenvというツールを用いてRubyをインストールする方法を紹介します。rbenvを用いることで複数のバージョンのRubyを簡単に管理することができます。今回行うことは、
- Homebrewのインストール
- Homebrewを用いた、rbenvのインストール
- rbenvを用いた、Rubyのインストール
です。
1. Homebrewのインストール
まずは、すでにHomebrewがインストールされていないことを確認するため、以下のコマンドを実行します。
brew -v
ターミナルに brew: command not found
と表示されたら、まだHomebrewがインストールされていないので、これからインストールをしていきます。また、Homebrew 1.6.2
のように、数字が出てきたら、Homebrewはインストールされているので、rbenvのインストールに進んでください。
Homebrewをインストールするには、以下のコマンドをターミナルで実行します。
/usr/bin/ruby -e "$(curl -fsSL https://raw.githubusercontent.com/Homebrew/install/master/install)"
PCのパスワードやEnterキーの入力を求められるかもしれませんが、入力してください。
インストールが終わったら、再度、
brew -v
を実行して、Homebrew 1.6.2
が出てきたら、インストールが完了です。
2. rbenvのインストール
次に、Homebrewを用いてrbenvをインストールしていきます。こちらもまずはrbenvがインストールされていないことを確認します。以下のコマンドを実行します。
rbenv -v
こちらも、rbenv: command not found
と表示されれば、まだrbenvがインストールされていないので、これからインストールをしていきます。また、rbenv 0.4.0
のように、数字が表示されれば、rbenvはインストールされているので、rubyのインストールに進んでください。
下のコマンドを実行して、rbenvをインストールしていきます。
brew install rbenv ruby-build
インストールが終わったら、再度、
rbenv -v
を実行して、rbenv 0.4.0
が出てきたら、インストールが完了です。
次に、インストールしたrbenvの設定をしておきます。下のコマンドを実行します。
echo $SHELL
・実行結果が /bin/bash
の場合、以下のコマンドを実行してください。
echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.bash_profile
source ~/.bash_profile
・実行結果が /bin/zsh
の場合、以下のコマンドを実行してください。
echo 'eval "$(rbenv init -)"' >> ~/.zshrc
source ~/.zshrc
これらのコマンドは、実行しても特に何も表示されません。これで、rbenvの設定は完了です。
3. Rubyのインストール
最後に、rbenvを用いてRubyをインストールします。
以下のコマンドで、インストールできるRubyのバージョンを見ることが出来ます。
rbenv install --list
今回は、2.6.5のバージョンをインストールしていきます。
以下のコマンドを実行します。
rbenv install 2.6.5
インストールが終わったら、以下のコマンドを実行して、2.6.5
が表示されれば、インストールできたことが確認できます。
次に、今回インストールしたバージョンのRubyを使用するように設定を変更します。以下のコマンドを実行します。
rbenv global 2.6.5
これで 2.6.5のRubyが使えるようになりました。以下のコマンドを実行して確認します。
ruby -v
正しく設定ができていれば、2.6.5
と表示されます。
以上で、Rubyの開発環境の構築ができました。