ioutilパッケージとは
ioutilパッケージは、Go言語でファイルやディレクトリの操作を簡単に行うためのパッケージです。このパッケージには、ファイルの読み込み・書き込みやディレクトリの作成・削除など、様々な機能が提供されています。
ファイルの読み込み
ioutilパッケージを使用して、ファイルを読み込むことができます。ファイルの内容を文字列として取得するには、以下のようにioutil.ReadFile()
関数を使用します。
package main
import (
"fmt"
"io/ioutil"
)
func main() {
content, err := ioutil.ReadFile("example.txt")
if err != nil {
fmt.Println("Error:", err)
} else {
fmt.Println(string(content))
}
}
この例では、example.txt
ファイルの内容を読み込んで、文字列として表示しています。ioutil.ReadFile()
関数は、ファイルの内容とエラーを返します。エラーが発生した場合は、エラーメッセージを表示します。
ファイルの書き込み
ファイルに書き込むには、ioutil.WriteFile()
関数を使用します。
package main
import (
"fmt"
"io/ioutil"
)
func main() {
message := "Hello, world!"
err := ioutil.WriteFile("example.txt", []byte(message), 0644)
if err != nil {
fmt.Println("Error:", err)
} else {
fmt.Println("File written successfully")
}
}
この例では、example.txt
ファイルに文字列"Hello, world!"
を書き込んでいます。ioutil.WriteFile()
関数は、ファイル名、書き込むデータ、ファイルのパーミッションを引数に取ります。
ディレクトリの作成
ディレクトリを作成するには、ioutil.Mkdir()
関数を使用します。
package main
import (
"fmt"
"io/ioutil"
)
func main() {
err := ioutil.Mkdir("test", 0755)
if err != nil {
fmt.Println("Error:", err)
} else {
fmt.Println("Directory created successfully")
}
}
この例では、"test"
という名前の新しいディレクトリを作成しています。ioutil.Mkdir()
関数は、ディレクトリ名とパーミッションを引数に取ります。
ディレクトリの削除
ディレクトリを削除するには、ioutil.RemoveAll()
関数を使用します。
package main
import (
"fmt"
"io/ioutil"
)
func main() {
err := ioutil.RemoveAll("test")
if err != nil {
fmt.Println("Error:", err)
} else {
fmt.Println("Directory deleted successfully")
}
}
この例では、"test"
という名前のディレクトリを削除しています。ioutil.RemoveAll()
関数は、削除するディレクトリ名を引数に取ります。